スイスの安楽死 その瞬間への立ち会いを報告で心が震える [危険]
http://news.livedoor.com/article/detail/11276781/
「ドリス、用意はできていますか」
「ええ……」
突如、英国人の老婦の青い瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。
右手に握っていたくしゃくしゃになったティッシュで目元を拭い、
震えながらも振り絞った声で、次にはこう囁いた。
「うう、ごめんなさい。こうなることは前々から分かっていたというのに」
仰向けになった老婦に、プライシック女医が、
「大丈夫よ」
と微笑み、質問を始めた。
「名前と生年月日を教えてください」
「ドリス・ハーツ(仮名)、1934年4月12日」
「あなたはなぜ、ここにやって来たのですか」
「昨年、がんが見つかりました。私は、この先、検査と薬漬けの生活を望んでいないからです」
「検査を望まないのは、あなたがこれまで人生を精一杯謳歌してきたからですか」
「ええ、私の人生は最高でした。望み通りの人生を過ごしてきたわ。
思い通りに生きられなくなったら、その時が私にとっての節目だって考えてきたの」
「私はあなたに点滴の針を入れ、ストッパーのロールを付けました。
あなたがそのロールを開くことで、何が起こるか分かっていますか」
「はい、私は死ぬのです」
「ドリス、心の用意ができたら、いつ開けても構いませんよ」
この瞬間、老婦は何を思い浮かべたのだろうか。
わずかな呼吸と共に、自らの手でロールを開き、そっと目を閉じた。
女医は、老婦の横に立ち、
「もう大丈夫よ、もう少しで楽になるわ」
とつぶやいた。
15、16、17秒……、そして20秒が経過した時、老婦の口が半開きになり、
頭部が右の枕元にコクリと垂れた。
まるで、テレビの前でうたた寝を始めたようだった。
2016年1月28日午前9時26分。スイス北西部・バーゼルのとある小さなアパートで、
プライシック女医による自殺幇助(ほうじょ)が終了した。
引用http://news.livedoor.com/article/detail/11276781/
他人に見守られながらの自殺・・・
スイスでは今このような安楽死の仕方が進んでいるようですね
この記事を読むと今までの人生を深く見つめさせられます。
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